行政法

2022/8/10

【重要判例】教職員国旗国歌訴訟

1. 事件の概要 学校教育法及び学校教育法施行規則の規定に基づく高等学校学習指導要領において「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする。」と定められており、東京都教育委員会の教育長は、都立学校の各校長宛てに入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施についての通達を行った。 それを受けて、各学校長は卒業式や入学式等の式典に際し、その都度、多数の教職員に対し、国歌斉唱の際に国旗に向かって起立して斉唱することを命ずる旨の職務命令を発し、 ...

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行政法

2022/8/10

【重要判例】個人タクシー事件

1. 事件の概要 東京陸運局長は道路運送法3条2項3号に定める一般乗用旅客自動車運送事業(一人一車制の個人タクシー事業)の免許に関する権限を有していたところ、輸送需要の増加に伴い、個人タクシー事業の増車を決定した。 これに伴い、東京陸運局長は個人タクシー事業の免許の許否を判断する際の聴聞において使用する審査基準を設定した。 被上告人が、個人タクシー事業の免許申請をしたところ、受理され聴聞が行われたが、聴聞の結果、他業関係(転業の難易)および運転歴(軍隊における運転経験をも含む)を理由に申請が却下された。 ...

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憲法

2022/8/3

【重要判例】昭和女子大事件

1. 事件の概要 昭和女子大学所属の学生が、大学当局の許可を受けることなく、左翼的政治団体に加入し、更に大学当局に届け出ることなく学内において政治的暴力行為防止法の制定に対する反対請願の署名運動をした。 大学では、前記のような学生の行為を知り、それが同大学の教育方針からみて甚だ不当なものであるとの考えから、学生に対して左翼的政治団体との関係を絶つことを強く要求し、事実上その登校を禁止する等の措置をとった。 すると、学生は大学当局から受けた取調べの様子を雑誌に掲載したり、ラジオ放送で述べた。 大学は一連の行 ...

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行政法

2022/8/10

【重要判例】医薬品ネット販売事件

1. 事件の概要 改正後の薬事法の施行に伴って薬事法施行規則に郵便等販売を禁止する規定が設けられたところ、インターネットを通じた医薬品の郵便等販売を行う事業者らが、当該規定の追加は薬事法の委任の範囲外の規制を定めるものであり違法であると主張し、改正後の薬事法施行規則の規定にかかわらず郵便等販売をすることができる権利ないし地位を有することの確認を求めた。 2. 争点/論点 ・新薬事法の委任を受けて改正された薬事法施行規則の規定のうち、医薬品の郵便等販売を禁止する規定は、新薬事法の委任の範囲外の規制を定めるも ...

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行政法

2022/8/1

【重要判例】水道料金を改訂する条例の制定と抗告訴訟の対象

1. 事件の概要 山梨県の旧高根町が水道料金に係る条例を改正したところ、水道料金の基本料金について同町内に別荘を所有する者とそうでない者との間に大きな格差が生じた。 別荘を所有する者らは、基本料金の格差が不平等であるとして、条例及び施行規則等の無効確認の訴えを起こした。 2. 争点/論点 ・地方公共団体の水道事業において供給規程に係る条例の制定行為が抗告訴訟の対象となる行政処分に当たるのか。 3. 条文 4. 最高裁判決 第1 事案の概要1 原審の適法に確定した事実関係等の概要は、次のとおりである。(1) ...

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民事事件 離婚問題・不貞慰謝料

離婚届はパートナーの承諾を得ないで勝手に提出して良いの?

2021/11/26

1. 離婚届はパートナーの承諾を得ないで勝手に提出して良いの? 夫婦が話し合いで離婚するためには、離婚届を提出することが必要です。そして離婚を成立させるためには、離婚届を夫婦双方に離婚の意思がある状態 ...

民事事件 離婚問題・不貞慰謝料

付き合っている人が実は既婚者だった! 相手の奥さんから慰謝料を請求された。こんなときどうすれば?

2021/11/26

既婚者と「不倫」をしてしまった場合、相手方のパートナーから慰謝料を請求される可能性があります。 基本的に、不倫をした人には慰謝料の支払い責任があります。 でも!慰謝料を請求された場合、以下の3つの理由 ...

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憲法

【重要判例】昭和女子大事件

2022/8/3

1. 事件の概要 昭和女子大学所属の学生が、大学当局の許可を受けることなく、左翼的政治団体に加入し、更に大学当局に届け出ることなく学内において政治的暴力行為防止法の制定に対する反対請願の署名運動をした ...

憲法

【重要判例】剣道受講拒否事件

2022/8/1

1. 事件の概要 神戸市立工業高等専門学校に通う被上告人は、キリスト教信者であったため、その教義に従い、格技である剣道の実技に参加することが出来なかった。 そのため、被上告人は体育担当教員らにレポート ...

憲法

【重要判例】津地鎮祭訴訟

2022/8/1

1. 事件の概要 昭和40年1月14日、津市体育館の起工式が津市の主催により、同市の職員が進行係となって、同市船頭町の建設現場において宗教法人D神社の宮司ら4名の神職主宰のもとに神式に則り挙行された。 ...

憲法

【重要判例】長良川事件報道訴訟

2022/8/1

1. 事件の概要 昭和50年10月生まれの被上告人は、平成6年9月から10月にかけて、成人又は当時18歳、19歳の少年らと共謀の上、連続して犯した殺人、強盗殺人、死体遺棄等の4つの刑事事件により起訴さ ...

憲法

【重要判例】三菱樹脂事件

2022/8/2

1. 事件の概要 被上告人は、大学在学中に三菱樹脂株式会社(上告人)に将来の管理職候補として、3ヶ月の試用期間経過後に採用されることとなっていた。 ところが、試用期間満了直前に、採用試験の際に提出を求 ...

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刑法

【重要判例】おれ帰る事件

2022/8/1

1. 事件の概要 2. 争点/論点 被害者の死の原因が、被告人が帰る前に被告人とAがこもごも加えた暴行にようて生じたものか、その後のAによる暴行により生じたものかは断定できないが、被告人に傷害致死の罪 ...

刑法

放火・失火の罪について解説

2022/8/1

1. 放火・失火の意義 「放火」とは、客体を燃焼させる現実的危険性がある行為を開始することを言い、「失火」とは過失により出火させることを言います。 2. 保護法益 保護法益は、「不特定多数人の生命、身 ...

刑法

【重要判例】クロロホルム事件

2022/8/1

1. 事件の概要 被告人Aは夫Vを事故死に見せかけて保険金を詐取しようと考え、被告人BにVの殺害を依頼した。 依頼を受けた被告人Bは仲間である実行犯C、D、Eに殺害を依頼した。 被告人Bおよび実行犯3 ...

刑法

法定的符号説と具体的符号説について解説

2022/8/1

1.概要 刑法における事実の錯誤のうち、具体的事実の錯誤についてどのように処理をしていくのかについて、「法定的符号説」と「具体的符号説」との見解が存在します。本記事では「法定的符号説」と「具体的符号説 ...

刑法

事実の錯誤について解説

2022/8/1

1.事実の錯誤の概要 刑法における事実の錯誤は上図の通り大きく2つに分類でき、「具体的事実の錯誤」、「抽象的事実の錯誤」があります。また、「具体的事実の錯誤」はさらに3つに分類でき、「客体の錯誤」、「 ...

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