民法

2022/9/20

【重要判例】不倫関係にある女性に対する包括遺贈 - 本妻 vs 愛人 遺産をめぐる女同士の争い

1. 事件の概要 亡Dは死亡する約1年2か月前に遺言を作成した。 遺言の内容は、妻である上告人A1、子である上告人A2、不倫相手である被上告人に全遺産の3分の1ずつを遺贈するというものであった。 不倫相手に遺産の3分の1を遺贈するというものが、公序良俗に反して違法なものであるのかが問題となった。 2. 争点/論点 ・本件において、不倫相手に全遺産の3分の1を遺贈するという遺言は、公序良俗に反し無効となるのか。 3. 条文 4. 最高裁判決  上告代理人下光軍二、同佐藤公輝の上告理由第一について 所論の点に ...

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刑事訴訟法

2022/9/17

【重要判例】捜査におけるビデオ撮影・占有を放棄した証拠物の領置の適法性

1. 事件の概要 金品強取の目的で被害者を殺害して、キャッシュカード等を強取し、同カードを用いてATMから多額の現金を窃取する事件が発生した。 警察官がATMの防犯カメラを確認したところ、被害者ではない者が現金の引き出しを行っており、当該人物(被告人)はダウンベストと腕時計を身に付けていた。 警察官は、前記防犯ビデオに写っていた人物と被告人との同一性を判断するため、被告人の容ぼう等をビデオ撮影することとし、被告人宅近くに停車した捜査車両の中から、あるいは付近に借りたマンションの部屋から、公道上を歩いている ...

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刑法

2022/9/14

【重要判例】危険運転致死傷の幇助罪 - 飲酒運転の黙認は罪になるのか?

1. 事件の概要 被告人Aおよび被告人Bは、職場の後輩であるCとともに飲酒をし、その後、酩酊状態のCが運転する車に同乗し、Cは死亡事故を起こした。 被告人Aおよび被告人Bは、同乗する際にCが運転することに了解を示し、Cが運転中もこれを黙認し続けていた。 本件において被告人Aおよび被告人Bに過失運転致死傷のほう助罪が成立するのかが問題となった。 2. 争点/論点 ・本件において、被告人らに危険運転致死傷のほう助罪が成立するのか。 3. 条文 4. 最高裁決定 被告人Aの弁護人岩本憲武の上告趣意のうち、判例違 ...

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行政法

2022/9/16

【重要判例】横浜市立保育園廃止処分取消訴訟 - 条例により保育園が突然廃止!?「そんな条例は無効だ」と訴えられるのか。

1. 事件の概要 横浜市は、同市が設置する保育所のうち4件の保育所を民営化の対象とするように条例を改正したところ、これにより右保育所は廃止された。 当該保育所で保育を受けていた児童又はその保護者である上告人らが、上記条例の制定行為は上告人らが選択した保育所において保育を受ける権利を違法に侵害するものであるなどと主張して、その取消を求めた。 2. 争点/論点 ・本件の条例制定行為が、抗告訴訟の対象となる処分に該当するのか。 3. 条文 4. 最高裁判決 上告代理人海渡雄一、同秦雅子、同猿田佐世の上告受理申立 ...

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刑事訴訟法

2022/9/14

【重要判例】米子銀行強盗事件 - 職務質問に付随する所持品検査を拒否。警察官はどこまで調べられるのか。

1. 事件の概要 米子銀行にて強盗が発生し、手配人相に似た男2人(被告人ら)が見つかったのでに被告人ら対して警察官が職務質問を始めた。 警察官は被告人らが持っていたボーリングバッグとアタッシュケースを開披するよう求めたが、頑なに拒まれた。 その後、被告人らを警察署に連行したのち、承諾の無いままボーリングバッグを開けたところ大量の紙幣が無造作に入っており、被害銀行の帯封の札束を確認したため、被告人らを緊急逮捕した。 裁判では、被告人らの意思に反して、ボーリングバッグを開披した行為が適法であるのかが問題となっ ...

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民事事件 離婚問題・不貞慰謝料

離婚届を勝手に提出して良い?パートナーの承諾を得ないで提出した場合にどうなるのかを解説。

2022/9/15

1. 離婚届はパートナーの承諾を得ないで勝手に提出して良いの? 夫婦が話し合いで離婚するためには、離婚届を提出することが必要です。 そして離婚を成立させるためには、離婚届を夫婦双方に離婚の意思がある状 ...

民事事件 離婚問題・不貞慰謝料

付き合っている人が実は既婚者だった! 相手の奥さんから慰謝料を請求された。こんなときどうすれば?

2021/11/26

既婚者と「不倫」をしてしまった場合、相手方のパートナーから慰謝料を請求される可能性があります。 基本的に、不倫をした人には慰謝料の支払い責任があります。 でも!慰謝料を請求された場合、以下の3つの理由 ...

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憲法

【重要判例】泉佐野市民会館事件

2022/8/17

1. 事件の概要 関西国際空港建設に反対する「全関西実行委員会」が、泉佐野市民会館で「関西新空港反対全国総決起集会」を開催しようとし、泉佐野市民会館の使用許可申請をしたところ泉佐野市長が当該申請に対し ...

憲法

【重要判例】昭和女子大事件

2022/8/3

1. 事件の概要 昭和女子大学所属の学生が、大学当局の許可を受けることなく、左翼的政治団体に加入し、更に大学当局に届け出ることなく学内において政治的暴力行為防止法の制定に対する反対請願の署名運動をした ...

憲法

【重要判例】剣道受講拒否事件 - 宗教上の理由で格技を受講できない生徒への代替措置

2022/9/16

1. 事件の概要 神戸市立工業高等専門学校に通う被上告人は、キリスト教信者であったため、その教義に従い、格技である剣道の実技に参加することが出来なかった。 そのため、被上告人は体育担当教員らにレポート ...

憲法

【重要判例】津地鎮祭訴訟

2022/8/1

1. 事件の概要 昭和40年1月14日、津市体育館の起工式が津市の主催により、同市の職員が進行係となって、同市船頭町の建設現場において宗教法人D神社の宮司ら4名の神職主宰のもとに神式に則り挙行された。 ...

憲法

【重要判例】長良川事件報道訴訟

2022/8/1

1. 事件の概要 昭和50年10月生まれの被上告人は、平成6年9月から10月にかけて、成人又は当時18歳、19歳の少年らと共謀の上、連続して犯した殺人、強盗殺人、死体遺棄等の4つの刑事事件により起訴さ ...

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刑法

【重要判例】危険運転致死傷の幇助罪 - 飲酒運転の黙認は罪になるのか?

2022/9/14

1. 事件の概要 被告人Aおよび被告人Bは、職場の後輩であるCとともに飲酒をし、その後、酩酊状態のCが運転する車に同乗し、Cは死亡事故を起こした。 被告人Aおよび被告人Bは、同乗する際にCが運転するこ ...

刑法

【重要判例】おれ帰る事件 - 犯行中に突然、犯人の一人が帰宅!?

2022/9/15

1. 事件の概要 2. 争点/論点 被害者の死の原因が、被告人が帰る前に被告人とAがこもごも加えた暴行にようて生じたものか、その後のAによる暴行により生じたものかは断定できないが、被告人に傷害致死の罪 ...

刑法

放火・失火の罪について解説

2022/8/1

1. 放火・失火の意義 「放火」とは、客体を燃焼させる現実的危険性がある行為を開始することを言い、「失火」とは過失により出火させることを言います。 2. 保護法益 保護法益は、「不特定多数人の生命、身 ...

刑法

【重要判例】クロロホルム事件 - 事前の計画とは異なるタイミングで被害者が死亡!?

2022/9/15

1. 事件の概要 被告人Aは夫Vを事故死に見せかけて保険金を詐取しようと考え、被告人BにVの殺害を依頼した。 依頼を受けた被告人Bは仲間である実行犯C、D、Eに殺害を依頼した。 被告人Bおよび実行犯3 ...

刑法

法定的符号説と具体的符号説について解説

2022/8/1

1.概要 刑法における事実の錯誤のうち、具体的事実の錯誤についてどのように処理をしていくのかについて、「法定的符号説」と「具体的符号説」との見解が存在します。本記事では「法定的符号説」と「具体的符号説 ...

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